Bookworm

ゴールデンウィークに、初めて長女と本屋に行った。正確にいうと、本屋にはよく行くのだが「1日中本屋さんで過ごしたいの!」という彼女の願いをやっと叶えてあげることができたのだ。母も誘って3世代でるんるんと。

丸の内に出来たという丸善。子供向け洋書が充実していると主人から聞いていたのだが、3階のフロア構成の素晴らしさといったら、まるで私達のために本を配置してくれたのではないかと思うほど。キッズセクションが一番奥になっており、娘はそこで初の自由(少なくとも本人はそう感じている)を満喫した。万が一連れ去られたらとくっついて監視しがちだが、ちょうどよいところにコンシェルジュカウンターがあり、そこを拠点に各々好みの本を物色。母はインテリアと料理のセクションに腰を据え、目移りする私が多少うろちょろしても比較的安全なのだ。

ディズニー映画『美女と野獣』に登場する本棚に憧れる彼女は、梯子を利用し上段の本をとる、という行為にご満悦。初めこそ店員さんに「お医者さんや病気に関わる絵本はどこにありますか」などと聞いてはいたものの、しばらくすると彼女なりに本探しのコツを掴んだ模様。裏表紙にそのシリーズの一覧があることに気がつくと、その中からお目当てのものを探したりと、とにかく飽きることなく過ごしている。最後には「選んだご本達を本当にお家に連れて帰りたいか確認するね」と吟味すること30分。しっかりしてるな、主人にそっくり。

冬休みにしたいことリストに、また本屋で1日過ごしたいというのがあった。 このところ絵本を読む頻度がぐっと減り、暇さえあれば絵のない本を読んでいる。バッグにはいつも本をしのばせているし、どうやら早起きした日も読んでいるようだ。登校後、彼女のナイトテーブルに読みかけの本を発見することがふえたのだ。私も寝なさいと言われても夜な夜な小さな灯の下でこっそり...読書をしながら歩き、電柱に頭をぶつけたことも。「ママとまらないの」そう言われるとね、気がすむまで読ませてあげたいけれどね、実はママだって未だにパパに強制消灯されているのよ。大量の本をおともに温泉に行きたいらしく「ママ。本と、温泉と、シャンパーニュってどう?」と誘って来る。お上手!