ゴリオ爺さん

銀座にある哥利歐(ごりお)というお食事処の自家高温燻製サーモンを頂戴した。哥利歐の由来はバルザックの小説『ゴリオ爺さん』だそうだ。妹から実家にあったわよと言われたので、数十年前に読んだのかもしれないが、全く記憶にない。余談だが、私は記憶力が非常に悪く、本を読んでも忘れてしまうことが多々あり(オチまで!)何度読んでも新鮮な気持ちで感動できるという大変お得な人なのである。映画も!

早速購入しようとすると、なんと映画化されており、なんとなんと主演がシャルル・アズナヴールではないか。数日後に彼のコンサートに行くことになっていたのだ。体調不良を理由に延期となっていたのだが、再度来日公演が決まった時には狂喜乱舞。出来なくなったことを潔く受け入れることが、94歳だからこそ出来ることに繋がるのだろうか。歌う喜びと、歌うことができる喜びにあふれたパワフルなステージだったのに…帰国後すぐお亡くなりになったなんて信じ難い。

在りし日を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。

 

ゴリオ爺さん [DVD]

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Bookworm

ゴールデンウィークに、初めて長女と本屋に行った。正確にいうと、本屋にはよく行くのだが「1日中本屋さんで過ごしたいの!」という彼女の願いをやっと叶えてあげることができたのだ。母も誘って3世代でるんるんと。

丸の内に出来たという丸善。子供向け洋書が充実していると主人から聞いていたのだが、3階のフロア構成の素晴らしさといったら、まるで私達のために本を配置してくれたのではないかと思うほど。キッズセクションが一番奥になっており、娘はそこで初の自由(少なくとも本人はそう感じている!)を満喫した。万が一連れ去られたらとくっついて監視しがちだが、ちょうどよいところにコンシェルジュカウンターがあり、そこを拠点に各々好みの本を物色。母はインテリアと料理のセクションに腰を据え、目移りする私が多少うろちょろしても比較的安全なのだ。

ディズニー映画『美女と野獣』に登場する本棚に憧れる彼女は、梯子を利用し上段の本をとる、という行為にご満悦の様子。初めこそ店員さんに「お医者さんや病気に関わる絵本はどこにありますか」などと聞いてはいたものの、しばらくすると彼女なりに本探しのコツを掴んだよう。裏表紙にそのシリーズの一覧があることに気がつくと、その中からお目当てのものを探したりと、とにかく飽きることなく過ごしている。最後には「選んだご本達を本当にお家に連れて帰りたいか確認するね」と吟味すること30分。しっかりしてるな、主人にそっくり。

冬休みにしたいことリストに、また本屋で1日過ごしたいというのがあった。 このところ絵本を読む頻度がぐっと減り、暇さえあれば絵のない本を読んでいる。バッグにはいつも本をしのばせているし、どうやら早起きした日も読んでいるようだ。登校後、彼女のナイトテーブルに読みかけの本を発見することがふえたのだ。私も寝なさいと言われても夜な夜な小さな灯の下でこっそり...読書をしながら歩き、電柱に頭をぶつけたことも。「ママとまらないの」そう言われるとね、気がすむまで読ませてあげたいけれどね、実はママだって未だにパパに強制消灯されているのよ。大量の本をおともに温泉に行きたいらしく「ママ。本と、温泉と、シャンパーニュってどう?」と誘って来る。お上手!

水切りかご

不可欠だと思いこんでいた『水切りかご』さま。食器を洗ったら、そこに放り込むのが当然だと疑いもせず、日々水切りかごと格闘していたのだ。ほぼ毎日洗っているにも関わらず、不思議なことにちゃんと汚れるのである。素敵なステンレス製のものを愛用していたが、やはりその重さは洗う度にストレスに。出産を機にプラスチック製のものに買い替え「やや」ストレスは軽減されたものの、歯ブラシ、爪楊枝、時にはブリーチが必要となる。継ぎ目等を確認し、汚れ難いものを吟味して買ったはずなのに(わたくし、やや潔癖症)。

ある日ふと、そもそもこれは必要なのかしらと思いたち、お別れを決意。なくても困らないどころかむしろない方が断然よい。大判の布巾で充分。カトラリーや調理箸を先に洗い、その上に食器類を積み上げていく。慣れれば簡単。間違いなく我が断捨離史上、最良の決断。2番目はお靴。「御」靴!